今回は世田谷区のお隣、調布市にある神代(じんだい)植物公園に行ってきました。植物公園の施設や深大寺周辺についてご紹介していきます!
神代植物公園入り口〜券売機
私は元々植物にそんなに詳しくはないのですが、花を見たりするのは好きで、週1の頻度で花屋で自宅用の花を買ったりしています。ここ数年はコロナでなかなか外にお出かけできないので、ストレスがそれなりに溜まってしまい、常に自然の癒しを求めていました。コロナの緊急事態宣言真っ只中だった去年はこの植物公園も閉館していましたが、宣言明けて初めての大型連休の2022年4月末日ついに行くことができました!
深大寺(じんだいじ)には散歩で自転車でたまに来ているのですが、この神代植物公園には15年ぶりに行きました。15年前初めてこの植物公園を訪れたんですけど、冬の時期に行ったのであんまり印象に残ってないんですよね…(たしかその時は冬のバラ展をやっていた気がする)。今回は春ということもあって、たくさん花咲いているだろうなとワクワクした気持ちで神代植物公園に向かいました。
ちなみに神代植物公園には近くに自転車置き場(無料)がいくつかあり、駐車場(有料)もいくつかあります。あと交通手段としてはバスがあります。小田急バスや京王バスが通っていて、バスで来る方が結構多いかもしれません。この地域は近くに電車が通ってないので不便だと思いますが、駅周辺特有のせわしなさが無く、のどかな地域なので、東京でそういう場所があるのは貴重だと思います。
話はだいぶそれてしまいましたが、早速植物公園に入って行きましょう。神代植物公園の出入り口は2箇所あり、私はここに来る前に深大寺近くの蕎麦屋さんでお昼をとったので、深大寺方面から近い「深大寺門」から入りました。こちらの門は「正門」に比べると少し地味な出入り口ではあります。
入り口の自動券売機で券を買います。一般で500円なのでワンコインで入れますね(植物園入園券の相場は分かりませんが、値段は安いほうなんじゃないかと思います)。クレジットカードや交通系電子マネーでも支払いができます。ちなみに神代植物公園は毎年5月4日(みどりの日)と10月1日(都民の日)に無料開園を行なっています。
入り口付近で三つ折りの神代植物公園のパンフレットがあったので、それを見ながら今回は周りたいと思います。
園内は植物の種類ごとにエリアが分かれているようです。植物が分からなくても、植物の近くに植物紹介の札があるので安心ですね。まぁ紹介の札を見ても知らない品種ばかりなんですけどね。
広すぎてめっちゃ歩く。神代植物公園の屋外
深大寺門から園内を入るとしばらくは雑木林が続きます。しばらくこれといって特徴的な花は見かけませんが、森林地帯を歩くだけでも癒されます。
園内は、当たり前ではありますが電柱が無いので、どこか田舎に来たような開放感があります。まるで東京じゃないみたいです。数年前、出張帰りに京都の観光地に行ったのですが、京都の寺や神社周辺の雰囲気に似ているような気がします(←あくまで私の感想です)。こんな場所が調布市にあったなんて驚きです。
かえでを園内でよく見かけました。秋はもみじになるかえでですが、この時期のかえでの葉の若々しさにとても癒されました。
竹園ではたけのこを見ることができました。生えているたけのこを間近に見るのは初めてだったので、ちょうどこの時期に来れて良かったです。神代植物公園の近くでたけのこが販売されていたのですが、ここのたけのこは掘ったのを販売とかするんでしょうか?
うめ園では、残念ながら時期が過ぎてしまったのでうめの花を見ることはできませんでしたが、うめの木の多くに実がたくさんなっていました。実がなっている状態を見るのは初めてなので、こんな感じで生えているんだ、とまじまじと見ていました。たくさんあるので梅酒作れそうですね。
園内の正門近くを通ったら、園内で採れた実や葉の展示をしていました。近くには園内のスタッフがいて、展示品について色々教えてくれました。展示品は神代植物公園で採れたものや他の場所や海外で採れたものも展示されています。
この展示品の中で良かったのは、玉虫の展示を見ることができたことですね。普段なかなかお目にかかれない虫なのですが、この神代植物公園内にもいるそうです。玉虫で作った指輪も見ることができました(画像下部分)。虹色で綺麗でした。
展示品の松ぼっくり大きいですよね…(若干引き気味)。この大きい松ぼっくりは神代植物公園で採れたものではないのですが(確かアメリカで採れたもの)、それにしても大きくて二度見するレベルの松ぼっくりでした。
この時期ならではの花といえば、やはりつつじでしょうか。つつじ園は園内でも結構広いほうなので、つつじに力を入れているのが分かります。この植物公園に来たのは4月末だったのですが、ここのつつじは見頃の終盤だったようで、枯れているつつじが割とありました。ちょっと時期が遅かったな…見頃の時期に見ることができなくて残念。
逆に時期はとっくに過ぎているのに、つばきがギリ咲いていました…!枯れているつばきがほとんどだったのですが、運よく咲いているつばきを見ることができました。つばき好きなので、見ることができて嬉しかったです。
園内には池があるのですが、その池にいる鯉がみんな大きいのが特徴的でした。人が池に近づくと鯉が寄ってくる感じがするので、鯉からしてみればエサが貰えると思って近づいたのかもしれません。鯉の中に金色の鯉がいたのですが(画像右側の鯉)、よく見ると人面魚のような…。随分前に流行りましたよね、人面魚。懐かしいです。
バラ園とその周辺の広場はゆったりとした広さがあって、ビニールシートを敷いてくつろぐ人たちがいました。近くには噴水もあって開放的な雰囲気です。
神代植物公園はばらが有名なのですが、今回は来た時期が早かったということもあり、つぼみの状態のばらが多かったです。これは本当に残念!でも5月の中旬からここで「春のバラフェスタ」が開催されるそうなので、その時までには咲いていると思います。
ばら園近くには藤棚もありました。こちらの藤棚は時期が見頃を終えてしまったのか、緑の部分が多かったです。
番外編その1・神代植物公園は休憩スポットがたくさん!いつでもどこでも休める。
ここでちょっと神代植物公園の休憩施設などをご紹介。園内は広いですが、所々にテーブルと椅子や休憩所が設置されていて、ずっと歩きっぱなしということがありません。
上の画像のような和風建築の休憩所があって風流な感じがしました。古き良き日本建築に和を感じます。
園内には売店や喫茶室もあり、軽食系は充実しています(キッチンカーもありました)。昼食べたそば定食の量が少なかったので、屋外の売店でおつまみ的なものを買いました。売店には焼きそばやカレーライスもあり、アイスや飲み物もありました。お昼は園内で食べるのもおすすめです。園外で買ってきたお弁当を食べている方も見かけました。ゴミ箱が結構あるので、園内は綺麗です。
あと画像には無いですが、食べ物系の売店のほかに園内には植物の販売所もあります。値段も手頃で、安売りしている商品もありました。レモンがなっているレモンの木も売っていて買いたかったのですが、育てる自信がなかったので断念しました…。
神代植物公園の目玉施設!大温室で珍しい植物たちに出会える。
最後に神代植物公園の目玉施設である大温室を見て行きましょう。
ここは熱帯地域の植物を集めた施設なのですが、大温室というだけあって建物自体も大きくて園内でも目立ちます。外からも中の様子が分かるのが開放的で良いですね。
大温室の中は熱帯地域の植物を育てているだけあって、割とあったかいです。植物公園に行ったこの日は天気は良いものの、風が強くて外は寒かったのですが、大温室に入ると暖かくて、ここが天国に感じました。温度も蒸し暑い感じでは無くて、ほんのり暖かい感じです(今の時期だけ?)。夏に来たら結構暑いかもしれません。
そして大温室に入ってまず思ったことは、
葉っぱでか‼︎
ということですね(笑)。
普段東京(というか日本)では見ることのできないぐらい大きい熱帯地方の植物が大温室にはたくさんあります。こんなに大きい植物を温度調節をして育てている園内のスタッフさんは本当にすごいですね…!
熱帯地域の植物といえば、バナナを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。大温室でもバナナの木を発見しました。バナナめっちゃなってる!このバナナは食べることができるのか分かりませんが、ものすごく高い位置にバナナがあるので採るのが大変そうです。
大温室には見たことの無いよく分からない植物も結構あります。どぎつい色や髭みたいな植物が印象的でした。
ちなみにこのどぎつい色をした植物は、ヒスイカズラという名前だそうです。
大温室を歩いていると、小ぶりな植物たちも展示されています。木製の箱の中に植物を入れてそれを上から吊るしている演出はおしゃれですね。思わず家で真似したくなります。
そして大温室の中で私が一番良かったのは、ベゴニアの花です!
大温室の中にベゴニア室があったのですが、色とりどりのベゴニアが展示されていてとても綺麗でした。食べ物系の植物しか関心を示さない私が育ててみたくなるほど可愛らしい花です。
ベゴニア室の雰囲気は映えるので、女子受け間違いなしです。
それにしてもベゴニアってこんなにたくさんの種類と色があるんですねぇ。
大温室の最後は、様々な種類のサボテンたちが見れます。うわ〜どれも痛そう…という感想しか出てこない。
ちなみに数あるサボテンの中から一番痛そうだなと思ったのが上のサボテンです(笑)。とげが全部針に見えた。
以上、神代植物公園の屋外と大温室をご紹介してきました。行ったのが春ということもあって、いろんな花や植物に出会えて、一度にたくさんの品種も見ることができたので勉強にもなったし、とても癒されました。また園内をだいぶまわったので運動にもなりました(10,000歩以上歩きました…!)。一石三鳥ですね。
しかしタイミングが悪かったのか、すでに枯れている花やまだ咲いていない花(主にばら)もあったのが少し残念ではあります。近いうちにまたリベンジ(?)に行きたいです。
神代植物公園は有料施設ですが、一部だけ無料施設もあります。無料施設は水生植物園なのですが、ここは有料の神代植物公園から少し離れたところにあります。私は今回地図を見ていてこの水生植物園があることを初めて知りました。
ここはハナショウブが有名らしいですが、水生植物園に入ると、見事にハナショウブが全く咲いていない(笑)。う〜ん、ここでも見頃のタイミングが合わない…。あとで調べてみると、ハナショウブの見頃は5月下旬以降らしいので、約1ヶ月来るのが早かったですね。ここも後日リベンジしたいです。
水生植物園はほとんど花が咲いてなかったのですが、運よくカキツバタを見ることができました。
有料の神代植物公園と比べると、ここの水生植物園は人が少なかったです。というか神代植物公園を訪れる人たちはここの存在をご存知なのでしょうか。知る人ぞ知る場所だと思うので、静かに観賞したい人にはぴったりの場所だと思います。
【追記】
5月下旬に水生植物園にまた行ってきました。
画像手前にあるのがハナショウブです。4月末には全く咲いていなかったのですが、今回は多少なりとも咲いていたので良かったです。
水生植物園には鳥も遊びに来ていました。水辺で遊んでいるようで(もしかしたらエサを探していたのかもしれませんが…)、見ていてとても和みます。
番外編その2・蕎麦が有名!深大寺周辺
ここでは神代植物公園がある深大寺周辺についてご紹介していきたいと思います。
神代植物公園のすぐ近くのに深大寺はあるのですが、ここは天台宗のお寺だそうです。
このお寺は、縁結びのご利益があるので有名らしいです(知らなかった…)。厄除けとしてだるまも有名だそうで…(これも知らなかった…)。
深大寺周辺はお蕎麦屋さんやお土産屋さんが立ち並んでいます。その外観が「小京都」と言われていますが、確かに京都の街並みに少し似ていると思います。ただ深大寺周辺の小京都はそこまで広くはないので、あっという間に周囲をまわれてしまいます。思ったより物足りないという人もいるかもしれません。
そして深大寺といえばそばが有名なのですが、深大寺の周りを中心にお蕎麦屋さんは20箇所以上あります。ここは昔からそば栽培に適した土地だったそうです。
神代植物公園に行く前、深大寺の目の前にあるお蕎麦屋さんの「門前」でお蕎麦と天丼のセットを注文しました。お蕎麦も天丼も美味しかったです(でも量が少なかったかな…)。
深大寺周辺はお土産屋さんや路面店も充実しています。そばまんじゅうというB級グルメもあるので、ちょっとしたおやつにもおすすめです。
おまけ・神代植物公園ではリモートワーク推進中!?
今回は神代植物公園と深大寺周辺を見てきましたが、東京でこれほど多くの植物に触れ合う機会はそうないと思います。普段は都心で会社や勉強を頑張っている人に神代植物公園の癒しを是非おすすめしたいです。
また神代植物公園ではこのあとバラが見頃を迎えることもあって、2022年5月10日(火)〜5月29日(日)まで「春のバラフェスタ」が開催されるそうです。ミニバラ盆栽展やバラの育て方講座があったり、バラのグッズも販売されるそうなので気になる方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
最後に、神代植物公園をまわっていて、気になる張り紙を見つけました。
植物園でテレワークができるのは贅沢ですね。休日や祝日は人の出入りが多いのでテレワークに向かないと思いますが、平日だったらのびのびとテレワークできるかもしれません。
大温室の中にもテレワークできる場所がありました。うーん、私はここではテレワーク出来なさそう。落ち着かない(笑)。
最後までご覧いただきありがとうございました!